こちらでは、国産はちみつの種類や特長をご紹介します。ぜひ、自分好みのはちみつを見つけてみてください。
POINT01
ミツバチの種類を知る
1匹のミツバチは、一生かけてスプーン1さじ分のはちみつをつくると言われています。はちみつは、まさに自然とミツバチからの贈り物です。
日本には、西洋ミツバチと日本ミツバチ(東洋ミツバチの1亜種)がいますが、市場で出会うはちみつのほぼ100%が西洋ミツバチのはちみつです。
同じ西洋ミツバチのはちみつでも、花の種類や地域によって風味が異なります。
野生種の日本ミツバチは年に1、2回程度しか採蜜しないため、すべて百花蜜となり、こちらも採取したによって多様な風味をもつのです。
POINT02
様々な蜜源植物を知る
蜜源植物とは、ミツバチが蜜を採取する花を咲かせる植物のことです。世界に約4,000種、日本には600種ほどあると言われています。有名なアカシア、れんげなどの他にも、りんご、栗、菩提樹などたくさんの蜜源植物があり、それぞれの蜜は個性豊かです。
ミツバチは蜜源植物から花の蜜を採取し、はちみつをつくりますが、近年土地開発や農薬による影響で、ミツバチの数が減少していることが問題になっています。蜜源植物を守ることは、ミツバチの生息を守ること、ひいては自然環境を守ることにつながるのです。
POINT03
採蜜時期を知る
南北に長く、四季が豊な日本では、古くから『転地養蜂』(蜜源の開花時期に合わせて日本列島を南から北へと縦断しながら採蜜する方法)が盛んでした。『転地養蜂』が減少している今も、四季折々様々なはちみつが採取され、採れたての旬な味を楽しむことができます。
3月中旬ごろから九州地方でナタネなどの採蜜が始まり、4~5月には本州を中心にりんご、みかん、アカシア、トチ、ソバなど。その後も北海道でクローバー、菩提樹など。
あまり知られていませんが、国産のはちみつにはたくさんの種類があるのです。
POINT04
風味を知る
はちみつの楽しみ方は様々ですが、新鮮な生はちみつは、パンケーキやトースト、紅茶などと一緒に召し上がる前に、ぜひそのまま1さじゆっくりと口の中で自然に溶けるまで味わってみてください。
ひときわ透明度の高いアカシアやはちみつの女王と呼ばれるれんげは、癖がなく後味もすっきり、最後に花の香りがふっと花を抜けます。
一方りんごはフルーティーな香りに満ち、菩提樹はハーブのような爽快感があります。
それぞれの風味や色の違いを知って、食べ物との相性を楽しんでいただきたいと思います。