2018.01.27はちみつの小話
国産生はちみつの選び方:風味編
はちみつの風味は、ミツバチが蜜を求めて、どんな種類の花を訪れたかによって異なります。
甘みの種類の違いや酸味の強弱、香りの感じられ方など個性も豊かです。紅茶には爽やかなみかんの蜜を、お料理にはすっきりとしてクセのないアカシアを、というようにお好みの蜜を選んで、その日の気分やシーンで使い分けてみるのも楽しいものです。
それぞれの風味や色の違いを知って、食べ物との相性を楽しんでみてください。
1.すっきりとした甘み、優しい花の香り
アカシア、レンゲ、クローバーなどのはちみつは、すっきりとした上品な味と優しい花の香りが特徴のクセがなく食べやすいはちみつです。パン、ヨーグルト、ミルク、ホットケーキはもちろんの事、お料理やお菓子作りのお砂糖代わりにぴったりです。旬のフルーツ、紅茶、シリアル、スムージーなどとの相性も良いです。
すっきりとした甘み、優しい花の香りのはちみつはこちら
2.まろやかな甘み、切れの良いフルーティーな香り
ラズベリーやリンゴなど、果実系のはちみつは、果物畑にいるようなフルーティーな香りが特徴です。花の種類によっては、コクのある酸味がありますが、甘みもしっかりと感じられるので、美味しさのバランスが絶妙です。フルーツやヨーグルト、チーズやドレッシングなど、豊かな香りを楽しめるレシピがおすすめです。
まろやかな甘みと切れの良いフルーティーな香りのはちみつはこちら
※ 現在、「信州立科産りんご蜜」はご好評により、オンラインショップでは販売終了、軽井沢発地市庭の店頭にあるのみとなります。
2018年の新蜜の入荷は、5~6月予定です。お楽しみに♪
3.重厚感のあるクリーミーな甘さとほのかな酸味、奥深い花の香り
「幻のはちみつ」とも呼ばれる日本ミツバチのはちみつは、琥珀色をしたクリーミーな蜜で、1さじ口に含むと、濃密な花の香りと奥深い味わいに包まれます。甘さにコクがありますが、後味はさっぱりしていてクセになる美味しさです。日本ミツバチのはちみつは、ミツバチたちが様々な花から集めた百花蜜なので、採れた場所や年によっても風味が異なるのが特徴です。加熱せず、そのままトーストに塗ったり、ヨーグルトに入れたり、手を加えない食べ方がおすすめです。
重厚感のあるクリーミーな甘さとほのかな酸味、奥深い花の香りのはちみつはこちら
4.ほのかな甘酸っぱさ、爽やかな香り
レモンやみかんなどの柑橘系の花のはちみつは、ほのかな酸味と爽やかな花の香りが特徴的です。チーズやヨーグルトなどの乳製品と相性がよく、また、クセが少ないのでお料理全般にも良く合います。紅茶、お酢、ドレッシング、スムージーなどに入れるのもおすすめです。
5.ハーブ系の爽やかな味、心地よい癒しの香り
ミントやラベンダー、ローズマリーなどのハーブ系のはちみつは、柔らかなハーブの香りと、さらっとした口当たりが特徴的です。適度なコクとまろやかさのバランスが良く、自然の風味豊かなはちみつです。日本では東北や北海道でのみ採れる菩提樹(シナ)も、ハーブ特有の香りがあり、特に女性に人気です。
クリームチーズやアイスクリームにかけたり、紅茶やハーブティーに入れたり、スイーツやお菓子の材料として入れるとその香りを生かした楽しみが広がります。
6.甘さ控えめのビターな味わい、個性的な香り
栗のはちみつは、カラメルのような濃い茶褐色に、独特の香りと渋みがありクセが強いため、苦手な方もいますが、一方でファンも多いはちみつです。鉄分などのミネラルやビタミンが豊富で栄養価が高く、アジアでは健康食品として注目されています。ヨーロッパではお菓子作りの定番材料で、イタリアやフランスで人気が高いはちみつです。香ばしさを活かして焼き菓子に使ったり、ハード系のチーズやパン(ライ麦パン、ナッツ入りパン、クロワッサン)などと合わせたりすると美味しく食べられます。コーヒーや濃い紅茶に入れるのもおすすめです。
7.黒糖のようなコク、個性豊かな香り
そばや野の花のはちみつは、色が濃く、黒砂糖のような味の個性豊かなはちみつです。香りが強くクセもあるので苦手な方もいますが、黒糖にも似た濃厚な味わいのファンも多いはちみつです。鉄分やカリウム、ミネラルなども豊富で、そば特有のルチンも含まれているため、強い抗酸化作用があり健康に良いとされています。ところてん、わらび餅などの和菓子によく合います。
いかがでしたでしょうか?はちみつの楽しみ方は、このように様々ですが、新鮮な国産生はちみつは、まずはそのまま1さじ、ゆっくりと口の中で自然に溶けるまで味わってみてください。