2021.06.10はちみつの小話日々のこと
軽井沢町にトチの花が咲きました。「軽井沢産トチはちみつ」採蜜中です。
新緑が目に沁みる6月。初夏と呼ぶには暑すぎる日が続いています。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
軽井沢町では、山桜に続き、初夏の風物詩「トチ」の花が満開になりました。
トチと言えば、栗の実を艶やかにしたような実をご覧になったことのある方は多いかもしれません。トチの実は、縄文時代から貴重な食糧だったそうで、香ばしい「トチ餅」は、とても有名ですね。
トチノキは、フランスでは「マロニエ」と呼ばれ、パリ・シャンゼリゼ通りの街路樹を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。その花はというと、自然が生み出す不思議な造形美が特長です。白、黄、ピンク色をした小さな花があつまり、ソフトクリームのようなひとつの大きなかたまりとなって枝にたくさんついています。小さな花のひとつひとつは、くるんとカールした雄しべがたくさんついていて、どこか南国的な雰囲気も漂います。
(写真)軽井沢町星野エリアに咲くトチの花
トチノキからは花蜜がでて良い香りがするため、かつてはミツバチたちが好んで訪れて、たくさんのはちみつが採蜜できたそうです。しかし近年の土地開発によって森林が減少し、日本の養蜂は大きな打撃を受けました。トチの樹木は花を咲かせるまでに50年、さらに蜜を出すには10年もかかると言われるほど、長い時間をかけて育てなければならない樹木なのです。トチのはちみつが希少になってしまった理由は、ここにあります。
黄金色でほんのりした酸味とコクがあるまろやかな甘さのトチはちみつは、よい香りが特徴のはちみつです。果糖を多く含むため結晶化しにくく、ビタミンやミネラルが豊富なはちみつです。
今、ハニープラントの本社養蜂場では、トチのはちみつの採蜜を行っています。限定量のため、昨年は一部のお店でしかご紹介できませんでしたが、大変ご好評をいただきましたので、今年は公式オンラインショップでもご紹介いたします。6月中旬には、商品ラインナップの仲間入りをいたしますので、ぜひ、お楽しみに♪